プーランクの木管楽器のためのソナタと六重奏曲をまとめた1枚を手に入れた。
パスカル・ロジェ(ピアノ)他オールフランスキャストによる英Decca(LONDON)レーベル1988年の録音。今回手に入れたものは1995年のポリドール国内盤。280円でゲット。
プーランクの管楽ソナタは傑作ぞろい。ただ、この1枚にはホルンのためのエレジーが収録されていないのが残念。
1曲目「ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットのための六重奏曲」(1932年作曲1939年改作)がまず傑作。室内楽の愉悦。軽妙洒脱。楽しい曲。かなり好き。
2曲目「クラリネット・ソナタ」はミシェル・ポルタルのクラリネット。自分、この人を存じ上げない。国内盤なので解説書があるのだが経歴はそれほど詳しいことが書いてない。
出だしから勢いがすごい。これはテンポが速めではないか?この曲もたいへんにおしゃれで好き。喜びと哀しみの二面性。
1962年作曲のプーランク最後の作品だって今回初めて知った。
3曲目「フルート・ソナタ」はパトリック・ガロワのフルート。
この曲も大変に有名でフルート奏者の必須レパートリー。初演は1957年作曲者のピアノとランパルによる。
出だしからやや暗い感じだけどやはり楽しい曲。第3楽章が特に楽しい。自分、この曲を久しぶりに聴いたけど、昔パユやランパルで聴きすぎてたのを想い出した。
4曲目「オーボエ・ソナタ」はモーリス・ブールグのオーボエ。この人はパリ管弦楽団の首席奏者だったらしい。
この曲は1962年作曲でプロコフィエフの死を悼むエレジー。以前からよく聴いていたけど、この曲だけが他の曲と比べてかなり悲哀度が高い。ここでの演奏は技巧的にも深みにおいてもかなり高精度で素晴らしいとしかいいようがない。
5曲目「ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲」
この曲は今までとくに印象がなかった。1926年に初演。プーランク自身がお気に入りの曲だったそうだ。
フランスの伝統的古典音楽っぽい。やっぱりコンパクトにまとまって楽しくおしゃれな曲。
0 件のコメント:
コメントを投稿