カール・オルフ(1895-1982)のほとんど唯一のコンサートレパートリー「カルミナ・ブラーナ」は一時期聴きすぎて飽きてたけど、こいつを見つけて久しぶりに聴いてみた。
リッカルド・ムーティー指揮フィルハーモニアO.による1979年EMI録音の国内廉価盤がそこにあった。280円だったので暇つぶしに購入。
冒頭から攻めるティンパニのデカさに驚くし、変速ギアの入り方はイタリアのスーパーカー。
ギャッっていう打楽器と金管の強打がことごとく予想を超えて新鮮でかっこよく適切な音で感心する。
ヴェルディやプッチーニのオペラの現場で培った、イタリアのスーツの似合う男ムーティらしい、ずんずんぐんぐん推進力のあるカルミナ・ブラーナ。
快速テンポであっても気品があるし、なにもかも上質でイタリアの洗練されたデザインのごとく響く。
フィルハーモニアの合唱団もかなり質が高い。ソプラノのA.Auger他、ソロ歌手たちも申し分ない。
聴いていて楽しくて新鮮で爽快。今まで聴いてきたカルミナ・ブラーナの中でもかなりの上位。オススメできるCDだ。
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