ポール・クローデルの台本にアルテュール・オネゲルが音楽をつけたオラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」をひさしぶりに聴いた。
なぜか昔からセルジュ・ボドとチェコ・フィルによるスプラフォン盤(日本コロンビア盤)が一番入手しやすい。1974年プラハでの録音だが演奏も録音もとても良い。
小澤&フランス国立O.のDG盤もあるけど、今はちょっと入手困難。自分はまだこちらは聴いたことがないのだが、小澤はサイトウキネンでこれを上演したことがある。その映像をちょっと見たことあるけど、音楽も舞台もとてもイキイキしてた。
これ、主人公ジャンヌと修道士ドミニクの対話と、ジャンヌの少女時代回想シーンがメインとなっている。この二人は俳優が演じる。なので音楽として聴こうとすると終盤は退屈に感じる…と以前は思っていた。その他の登場人物はパントマイムで演じられる。
だが、今回聴いてみてちゃんと最後まで面白く聴けた。オンドマルトノが使われてる。
このオラトリオ、異端審問裁判の様子が面白い。司祭たちが動物に置き換えられてる。学生時代、自分がフランス語でブタをcochon(コション)ということを知ったのはこの作品だった。
トランプカードを切るようにジャンヌが棄てられる様とか、表現も音楽も面白い。
メロディーがとても親しみやすい。
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