2017年7月10日月曜日

リスト 超絶技巧練習曲

フランツ・リストの"12 Etudes d'execution transcendante"は日本では慣例的に「超絶技巧練習曲」と訳されているので表記はそれに従う。プロのピアニストでも大変な難曲で、そうそう12曲全曲の録音をしている人にお目にかかれない。実家にあるアシュケナージのLPも抜粋だった。

手に入る全曲録音CDは限りがある。目下一番にオススメできる演奏は南米チリ出身のクラウディオ・アラウによるもの。アラウはリストの高弟マルティン・クラウゼ門下なのでリスト演奏の権威。

リストの譜面を実際に弾こうとするとどう考えても困難すぎる箇所があるわけだが、アラウの演奏ではすべて納得させてくれる。美しい音が適切なテンポで流れる演奏。大変に満足度が高い。巨匠による巨大な建築物を思わせる。

日本でも昔からアラウは人気が高かった。ピアノ学生女子たちからオタまで。自分にとってアラウはホロヴィッツやミケランジェリと並ぶ最重要ピアニストと言っていい。

昔からソ連の怪物ラザール・ベルマン盤が人気が高いようだ。まあ、指さばきの速さに圧倒されるし、すさまじい剛腕。はぁ、と呆れながら聴くことになる。
どういうわけかCDが入手困難らしい。なんで?

YOUTUBEでアラウもベルマンも全曲聴けちゃうwので一聴をオススメ。

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