リストのピアノ曲は膨大なのに、コンサートレパートリーになってる曲は「愛の夢」とかロ短調ソナタとかほんのわずか。数年前に「巡礼の年」がハルキストの間で話題になったけど、やっぱりそれほど流行ってない。
リストには2曲のピアノ協奏曲がある。第1番のほうが演奏頻度が高いように感じてる。第2番は自分はリヒテルのPHILIPS盤しか聴いたことなかった。この2曲、それほど好んで聴いてない。
だが、ここにあるクリスティアン・ツィマーマンによるリストは圧倒的。小沢&ボストンSOのサポート
ともに超一流のクリスタルの輝き。きっちりかっちり丁寧に明解に仕上がってる。
それでいてスリリングで興奮もある。
この曲でこれほどまでの高みに達した人は他にいないと感じてる。
トーテンタンツ(死の舞踏)という、それほど演奏されない曲が3曲目に入ってる。これは自分は真面目に聴く曲じゃないって、くだらない曲だって、自分は長い間そう感じていた。
だが、この演奏に自分はびっくりした。こんなにキッチリと真面目に演奏していい曲だったの?って驚いた。こんな演奏、聴いたことなかった。
クリスティアン・ツィマーマンがDGに残した録音にはひとつたりともハズレなし!すべてにおいて感動を約束する。自分にとってはずっと最重要ピアニスト。
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