2016年12月6日火曜日

Kolja Blacher / Bartók ・Holliger ・ Schumann

コーリャ・ブラッハー(1963-)は高名な作曲家ボリス・ブラッハー(1903-1975)を父に持つヴァイオリン奏者。ジュリアードのドロシー・ディレイ門下で30歳でベルリン・フィルの第1コンサートマスターという立派過ぎる経歴を持っている。

だが、この人のことが調べてもぜんぜんわからないし、ブルーノ・カニーノというそれなりに有名なピアニストが伴奏してるこのCDについて感想を書いてる人があまり見つけられない。

このCD、バルトーク、ホリガー、シューマンという地味すぎ選曲でぜんぜん聴かれてない?!てか、コーリャの録音がこれぐらいしかない?!
ARTE NOVAの廉価なシリーズだが、内容は大充実。これはもっと聴かれないともったいない。

ベルリン・フィルのコンマスになるような人はある意味、ソロで活躍する有名演奏者よりもはるかにヴァイオリンが上手い…はず。

バルトークの第1ソナタはヴァイオリニストにたまに見かける難曲レパートリー。自分はクレーメル、五島みどりの音源を持ってる。自分はこの曲を名曲だと思っている。
コーリャ盤バルトークは他に負けない緊迫感と鋭利さを持っている。高いレベルにある。

ホリガーの無言歌は国内盤だとこれぐらいしかないのか?3曲あわせて9分ほどの短さ。現代音楽の作曲家としてのホリガーは日本でもそれなりに聴き手がいると思われるのだが、他の奏者は挑戦しないのか?録音の少なさが解せない。自分にはそれなりに深い内容を持ってる曲のように感じられる。

最後にシューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番二短調 op.121を聴く。この曲はたまに見かけるレパートリー。自分はあんまりこの曲を聴いたことないけど。

冒頭から劇的でかっこいい。十分にオススメできる演奏。

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