2016年11月29日火曜日

Karajan Beethoven 9 Symphonies 1977 Live in TOKYO

もう1年ちかく前にこんなCDを街で手に入れてきた。え、何このCDセット?

カラヤン&ベルリンpoによる1977年秋東京杉並・普門館でのベートーヴェン交響曲全曲演奏会を、東京FMによる放送用の録音テープからCD化(全6枚組セット)して2010年に発売されたものらしい。
今回自分は950円でゲット。5枚組みでその値段なら迷うことなく購入。

Beethoven 9 Smphonies Herbert von Karajan cond. Berliner Philharmoniker
Barbara Hendricks(S), Heljä Angervo(A), Herman Winkler(T), Hans Sotin(B ), Japan Chorus Union, Tokyo Univarsity of Arts Chorus  1977 TOKYO FM

No.1 & No.3  1977年11月13日/ No.2 11月14日 No.8 11月17日 / No.6 & No.5 11月16日 / No.4 & No.7 11月15日/ No.9 11月18日 という録音データ。

普門館ってあんまり海外オケの来日公演で使用されたって聞いてなかったけど、かなり詳しい解説書によれば、この年のカラヤン&ベルリンPOの4年ぶり5回目の来日公演には西ドイツ政府の補助がつかず、2000人規模のホールでは採算がとれないために、5000人規模の普門館に白羽の矢がたった…っぽい。

Disc1から順番に聴き始める。69歳のカラヤンと、全盛期のベルリンPOの機能美を活き活きと伝えてるな…って感じつつ聴く。
今回、第1番、第2番、第4番あたりは新鮮に聴けた。音も悪くない。録音エンジニアが日によって違ってるらしい。

第6番が自分の感覚からするとやたら速い。オケはすばらしいけど、それほど感動のようなものはない。それは第5番も同じ。
あと、第8番は第2楽章でマイクに近い場所で板張りがずっとミシミシしてちょっとびっくりする。

この全集を聴いて感想を書いている人は誰しもが、第7番の冒頭でのオーボエが、2小節にわたってヘロヘロに迷走する傷について触れている。主席オーボエ奏者に代わる若手奏者のミスだったわけだが、本人の名誉のために名前には触れていない。触れなくていい。
ま、ベルリンPOに入れるほどの名人でもこういう事故が起こる。でも、曲をよく知らない人ならミスに気づかない…かもしれない。

あと、第9番で録音機材トラブルが起こってしまい、唯一生き残ったチャンネルを音源に使用し無理繰り修正したために第4楽章のバランスが悪いことについて触れられている。傷といえば傷だけど、一発ライブ録音ではよくあること。

ミシェル・シュヴァルベ、トーマス・ブランディス、レオン・シュピーラーという第1コンサートマスター3人がこのとき来日。シュヴァルベは初日のみ、と解説書に書いてある。

カラヤン時代のベルリンPOにはフォーグラーとテーリヒェンというティンパニ奏者がいた…ということは自分程度のリスナーでも知っている。この演奏では第2番、第4番、第7番、第8番でテーリヒェンが担当と書かれている。自分はティンパニ奏者を聴き分けられるほどの境地には達していないので、そこまで書かれている解説はありがたい。

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