2016年10月7日金曜日

POULENC / Sécheresses

フランス人作曲家フランシス・プーランク(1899-1963)はすべてのジャンルで作品を残しているが、合唱曲のジャンルでも傑作を残した。

このCDを見つけたけど、ジャケットを見ても何の曲かわからない。「モテット」という名前は見える。指揮者はEMIに多くのプーランク録音を残したジョルジュ・プレートルだけど、オケのことはよくわからない。

家で聴きながら調べてみると、1937年作曲のE.ジェイムスの詩によるカンタータ「枯渇」だとわかった。

Francis POULENC, Sécheresses, Cantate pour choeur mixte et orchestre sur un poème de Edward JAMES
Georges Prêtre cond. Choeur Radio France - Orchestre Philharmonique de Radio France  1983 EMI FRANCE

この曲はプーランクにとって初めてのオーケストラと合唱のための曲。転換点となった曲らしい。以後、グローリア、スターバト・マーテルなどの傑作へとつながっていく。

1958年のコンセール・コロンヌでの初演時、聴衆の反応は冷たいものだったらしい。プーランクらしい宗教曲.。荘厳で暴力的に活き活きしてる。

テネブレの7つの応唱(Sept Repons des Téneèbres 1961)という曲も収録。こちらはソプラノ独唱と男性合唱、児童合唱による曲。 このCDに収録されている曲で一番長い23:55の曲。
「グロリア」が好きな人なら聴くべき。こちらも荘厳なプーランク節。

悔悟節のための4つのモテット(Quatre motets pour un temps de pénitence 1938/39)はa cappellaのための曲なので、オーケストラコンサートでは聴く機会はないものと思われる。4曲で15分ほど。

モテットは今ならもっと録音もよくて美しい演奏が他にありそうな気もするけど、他に手に入るCDがないかもしれない。

どの曲についても調べてもよくわからなかった。解説書の英文を読んでみても簡単にしか触れてない。日本語でこの曲について詳しく書いてくれている人が見当たらないw 日本人にはなじめないテーマとジャンル。いったいプーランクを聴いてる日本人がどれほどいるのか?

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