パウル・ヒンデミット(Paul Hindemith 1895-1963)のピアノ・ソナタ3曲を初めて聴いてみた。
Glenn Gould グレン・グールドのCBS録音盤。おそらくこのグールド盤が一番手に入りやすい。
グールドは昔からスターだったので、この盤もとても有名ではあったのだが、日本ではヒンデミットを聴く人はほとんど皆無。自分もまったく眼中になく、完全にスルーしていた。
だが、これも280円でそこにあったので連れて帰った。1989年のCBS/SONY国内盤。
3曲のソナタはすべて1936年に作曲されたことになっている。
ソナタ第1番は1966年の録音。
キース・ジャレット?みたいだなと思いつつ聴いていると、やっぱりやがてヒンデミット。うーん、グールドをもってしても自分には退屈に聴こえた。
ソナタ第2番は1973年の録音。これも第1番と同じような印象。自分が言うのもなんだが、無味乾燥でうすっぺらい印象も受けた。
ソナタ第3番は1966年から67年にかけての録音。
明らかにこの第3番が一番聴いていて面白く充実した内容を持った曲に聴こえた。
第2楽章などは弾くのがかなり難しいように思える。グールドの演奏なので個性の強く出た演奏かもしれないけど。
聴くたびに味わい深い。気まぐれで買ったこのCDのおかげでヒンデミットのピアノ・ソナタ第3番という曲に出会えてよかった。ただ、この曲が名曲か?といわれるとそうとも思えない。
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