誰もが知ってる有名作曲家でありながら、自分はサン=サーンスをこれまでたった3~4曲だけしか聴いてこなかった。
そんな自分が、交響曲第3番の次に聴いてきた曲はヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調じゃないかと思う。
この曲は遠い昔、とある場所でいつもBGMとして聴いていたことがあって、ずっと曲名が分からなかったのだが、ある日突然にサンサーンスだったって気づいた。
このCDは250円で手に入れた。フランスの若手奏者だったオリヴィエ・シャルリエと、エラートレーベルのフランス室内楽曲でよく名前を見かけるジャン・ユボーによる1枚。
シャルリエというヴァイオリン奏者は自分はまったく名前を知らなかったのだが、来日経験も多く日本でも良く知られた名前らしい。
OLIVIER CHARLIER, violon / JEAN HUBEAU, piano
Radio France / Erato-Disques 1990
サンサーンスのヴァイオリン・ソナタ2曲と小品ピース4曲を集めたようなCDは他にそれほど数もない。その点で気に入ってる。
第1番ソナタは終楽章Allegro moltoが無窮動的で、とにかく速く爽快に演奏されることも多く、この曲を一段低く見る人もいる。
だが、こういう曲もたまには聴きたくなるというもの。心地良い楽しい曲。
第2番変ホ長調はほとんど聴いたことがない曲。初演者はサラサーテ。
ロマンティックな第1番に比べると人気で劣るが、なぜ演奏頻度において第1番とそこまで差があるのか不思議。
Berceuse Op.38(子守歌)は5分ほどの小品。優しい曲。
エレジーOp.160とOp.143はエレジーでありながら、共に悲痛な感じはまったくないひたすら美しいサロン音楽。
ロマンス Op.37もそれほど雰囲気が違わない。
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