2016年6月22日水曜日

CELIBIDACHE Live in Japan / Schumann No.4

このCDは、セルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルが、1986年10月14日の昭和女子大・人見記念講堂で行った演奏会の東京FMによるライブテイク。Altusというレーベルからキング・インターナショナルによって2007年に発売されたもの。

Schumann Symphony No.4 in D Minor, op.120
Mussorgsky Pictures at an Exhibition
Dvorak Slavonic Dance No.8 in G minor, op.46-8

Sergiu Chelibidache cond, Münchner Philharmoniker 1986 TOKYO Hitomi Memorial Hall / TOKYO FM / Altus 2007

チェリビダッケの「展覧会の絵」はとても録音が多いし、ネット上でも容易に聴けるのでそれほど欲しいと思わなかった。シューマンの交響曲第4番もあまり好きな曲じゃないし。
だが、500円だったし、ここで買わないと2度と出会わないかもしれないと思い直し買って帰る。

80年代のチェリビダッケはレコードCDで聴けないマボロシの巨匠だが、何度も来日して多くのファンに強烈な印象を残したマエストロ。

シューマンの第4番、どんな音であっても正しい美しい音を出す。不快な音というものがまったくない。曲の推進力は乏しいが、ゆったりとしたテンポ設定ならではのなめらかで豊かなグラデーションを聴かせる。

「展覧会の絵」は何度も何度も聴き過ぎて飽きてしまっていたのだが、このCDは録音も演奏も凄すぎて、いろいろと新しい発見があった。キエフの大門の呼吸の長さは異常。
チェリビダッケでしかなしえない空前絶後の演奏だ。

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