レスピーギって「ローマ三部作」以外ほとんどまったく聴いたことないのだが、ヴァイオリン協奏曲的なレパートリーでもいくつか楽曲を残している。
コンチェルト・グレゴリアーノという曲がある。ほとんど耳にする機会のない曲だ。CDもそんなにない。
このCDを手に入れた。250円だったので迷わず購入。
Lydia Mordkovitch, violin
Sir Edward Downes cond. BBC Philharmonic 1993 CHANDOS
1921年にローマで初演されたConcerto Gregoriano は教会旋法を使った3楽章からなるヴァイオリン協奏曲と言って良い楽曲。
叙情的でメロディアスでそれなりに技巧的。レスピーギらしいオーケストレーションなど魅力かもしれないのだが、やはりちょっと退屈。それは1920年代のローマの聴衆の耳にも保守的に響いたっぽい。この曲の魅力を語る人は少ない。
Poema autunnale という15分ほどの曲も収録。ヴァイオリンとオーケストラのための曲。
この曲も雰囲気がグレゴリアーノと似ている。このCHANDOS盤にはイタリア語表記しかタイトルが書かれていないので、なんと約していいのか不明。たぶん秋の情景を叙情的に描いた表題的な曲じゃないか。なんとこの曲の初演者はゲオルク・クーレンカンプとのこと。
そして、巻末にBallata delle Gnomidi という交響詩っぽい管弦楽曲。たぶんギリシア・ローマ、北欧神話的な内容だが約が分からず意味不明。ローマ三部作とほぼ同じ時期に書かれた作品なので、それなりに聴き応えがする15分ほどのオーケストラピース。
リディア・モルドコヴィチというヴァイオリン奏者の経歴が英文解説を読んでもどこにも書いてない。
エドワード・ダウンズは英国国内やオーストラリアで活動してるベテラン指揮者のようだ。若いころにヘルマン・シェルヘンに学んだらしい。
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