ケルビーニ(Luigi Cherubini 1760-1842)のレクイエム ハ短調はわりと有名な作品だが自分はまだ未聴だった。
このCDを250円で拾ってきた。この曲の音源としてはわりと有名なムーティ指揮フィルハーモニアo.による1980年録音のEMIの廉価版(1995)。
Riccardo Muti cond. Philharmonia Orchestra & 1980 EMI
1816年作のレクイエム ハ短調はルイ16世へのレクイエムとして歴史上有名。
だが、現代の我々が聴くと、19世紀前半の常識的作風でそれほど刺激があるわけでもなくやや退屈。
青年ムーティの颯爽とした指揮ぶりは伝わってくる。
この2枚組みCD、実はヴェルディのレクイエムがメイン。Renata Scotto, Agnes Baltsa, Ceriano Luchetti, Evgeny Nesterenkoといった歌手を、EMIがムーティのためにそろえた充実の1枚。1979年の録音。
ヴェルディのレクイエムは昔から名曲扱いで録音もたくさんあるのだが、このムーティの録音はとくに威勢がよくて、怒りの日、サンクトゥスのテンポの快速ぶりとキレ味は爽快!面白くて退屈しない。イタリアのスーツが似合う男の1枚。
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