このCDがそこに250円で売られていたので連れ帰った。
フランスの作曲家ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud 1892-1974)によるピアノ協奏曲的な作品を集めたERATO盤。
Claude HELFFER, piano
David ROBERTSON cond. Orchestre National de France 1991,1992 ERATO
ミヨーは多作な作曲家でほぼ全ジャンルに膨大な楽曲を残した。だが、自分はあんまりミヨーを聴いた記憶がない。せいぜい「屋根の上の牛」ぐらいだが、それも明るく楽しい曲というぐらいしか覚えていない。
ミヨーは第一次大戦後のパリでフランス6人組として活躍。フランス楽壇に新風を吹き込んだ。外交官ポール・クローデルの秘書官としてブラジルのリオに滞在したことがラテン的な明るい作風に影響を与えたらしい。
「エクスの謝肉祭」op.83b(1924)は自作のバレエ音楽のピアノとオーケストラ用の改作。初演はミヨーのピアノ、メンゲルベルク指揮のニューヨークpo.
コメディア・デラルテ的な台本を元にしたバレエのために書かれた曲なので躍動的で楽しい曲。
ピアノ協奏曲第1番op.127(1933)はマルグリット・ロンのために書かれた曲。
12分ちょっとで終わるキラキラと輝くような楽しい曲。
5つの練習曲op.63(1921)
ミヨーの斬新な作風は支持者と保守的な聴衆とで殴り合いのケンカまで引き起こしたらしいのだが、この10分ほどのピアノとオーケストラ用練習曲もそんな曲だろうと思う。
ピアノ協奏曲第4番op.295(1950)
フランスとアメリカの両大陸で教鞭をとっていた時代の作品。初演はズコロフスキーのピアノ、ミュンシュ指揮ボストンso. 20分ほどの曲。技巧的だが明るくて軽い。
バラードop.81(1920)
アルベール・ルーセルに献呈。ブラジルのエキゾチックな夜を思わせるような色彩豊かな7分ちょっとの楽曲。
このCDでピアノを弾いているクロード・エルフェールは1922年生まれ、ロベール・カザドゥシュに師事したピアニスト。ルイ・マル監督の「鬼火」サントラでエリック・サティを弾いてるってことで有名らしいが詳しいことは不明。
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