2016年2月13日土曜日

KHACHATURIAN / Concerto Rhapsody for Piano and Orchestra

ソ連・アルメニアの作曲家ハチャトゥリアンで一番いい曲だと思うのはヴァイオリン協奏曲。自分は大好きなのだが、それほど一流の演奏家には演奏してもらえない。民族主義と社会主義を感じられるワールドミュージックの傑作。

そしてピアノ協奏曲 変ニ長調(1936)。この曲もCD録音はわりと多く存在するけど、一流どころの大家は演奏しない。そもそも変ニ長調なんてピアノ協奏曲はあまり見かけない。

大変に個性的な曲で好きな人は好きだろうと思う。ソビエト・アルメニアを感じる曲。これもワールドミュージックとして聴けば傑作といっていいかもしれない。

で、自分は過去2枚ぐらいしかCDで聴いたことのないピアノ協奏曲、ナクソスにある1枚を280円で手に入れた。
ピアノはOxana Yablonskaya, Dmitri Yablonsky 指揮のMoscow Symphony Orchestraによる1995年の録音。ピアニストもオケも指揮者も存じ上げない名前だ。
解説書を読んでも演奏者の経歴はほんの少ししか書いてない。ピアニストはロン・ティボーなどで入賞歴があるらしい。70年代にアメリカに移住(亡命?)した人らしい。指揮者の母親らしい。オケは1989年設立の団体らしい。

録音がそんなに良いわけでもなく、曲の細部が聞こえないし良い演奏にも聴こえない。特に強い個性を発揮するでもなく、とにかく普通な演奏。オケも特に良いと感じた箇所もない。
この曲は第2楽章でフレクサトーンという楽器を使うのだが、あれ?聴こえない。珍しい楽器なので「無し」での演奏が普通のようだ。

で、自分がこのCDを買った理由は2曲目のConcerto Rhapsody for Piano and Orchestra in D Flat Major という曲。この曲は完全に初めて聴く。え?この曲も変ニ長調なの?うーん、ハチャトゥリアンにとって変ニ長調は何か特別な思い入れでもあるのかな。
この曲は1955年に作曲されて1968年に改定されている。このCDは改訂版で演奏。

24分ちょっとの曲なのでわりと長い。誰が聴いてもソビエト・アルメニア人ハチャトゥリアンの作だとわかる要素がギュッと詰まってる。民族的で暑苦しいw 自分はわりと楽しく聴けた。

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