2016年2月5日金曜日

アルバン・ベルク 抒情組曲からの3楽章

ブーレーズ追悼の意味をこめて、最近このCDを何度も聴いてる。アルバン・ベルク Alban Berg の曲は学生の頃からずいぶんと聴いてきたのだが、抒情組曲はまだあんまり聴き込んでいないので、抒情組曲からの3楽章(3 Stücke aus der Lyrischen Suite)を聴く。

ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによる70年代の録音。これは昔から名盤あつかいされてる1枚。

今回やっとこの曲が好きになれた気がする。さすがブーレーズとNYPだなって思う。超一流といっていい。

さらに続けてシェーンベルクの「浄められた夜」(Verklärte Nacht Op.4)を聴く。この曲は後期ロマン派シェーンベルクで一番有名で美しい曲かもしれない。何年も聴いていなくて久しぶりに聴いたけど、とても面白く聴けた。あいまいに響く箇所がまったくないキリキリと締まった演奏。

続けてベルクのヴァイオリン協奏曲をズーカーマンのヴァイオリン、ロンドンSOとの80年代の録音。この演奏も格別。

この曲がすごく好き。ほとんどのヴァイオリン奏者にとって重要なレパートリー。
幼くして亡くなったマーラーの娘の思い出を描いていて、誰が弾いても冷たく厳しく叙情的に聴こえる。死という残酷な出来事がただひたひたと目の前に迫ってくる。

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