ショスタコーヴィチには15の交響曲と15の弦楽四重奏曲がある。
そして、ショスタコーヴィチと親交があったルドルフ・バルシャイが弦楽四重奏曲をオーケストラ用に編曲した5曲のChamber Symphonies(室内交響曲)が5曲ある。
たぶんショスタコーヴィチに詳しい人はこの5曲もすべて聴いているかと思う。15の交響曲と15の弦楽四重奏曲を聴き終えたその先に、さらに5曲、替え玉お替りが待っていた!そんな感じ。
街で中古CDをあさっていてこの2枚組みCDを見つけた。え?ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(Orchestra sinfonica di Milano Giuseppe Verdi )?そんなオケをバルシャイが5曲指揮した録音があったのか…。初めて知った。BRILLIANTという廉価な再編集盤。500円だったので即購入。
自分はこの曲はバルシャイがヨーロッパ室内O.を指揮したDGのCDしか見たことなかった。だが、今ではこちらの録音のほうが有名らしい。2005年のミラノでのライブレコーディング。
CD1 Chamber Symphony Op.73a(String Quartet No.3)
Chamber Symphony Op.83a (String Quartet No.4)
CD2 Chamber Symphony Op.49a (String Quartet No.1)
Chamber Symphony Op.110a (String Quartet No.8)
Chamber Symphony Op.118a (String Quartet No.10)
なんでイタリアのオケなんだ?と疑問に思いつつ家で再生。
あれ?自分が今まで聴いた若手奏者たちによる弦楽四重奏の颯爽ハツラツとしたクリスタルのような切れ味の演奏に聴き慣れている自分からすると大味で鈍重に感じてしまった。
ショスタコの弦楽四重奏曲は諧謔のユーモアにあふれた軽さと重さ、そしてタナトスを感じさせる名曲ばかり。期待していて演奏とはやや違っていた。なんか…のん気w 縁側でお茶をすすって聴く感じw ぜんぜん難しい顔して聴く必要ない。
だが、バルシャイの編曲は味わい深い。弦楽四重奏曲をさらに魅力であふれたものにしている。これは楽しい。そして満足感。スルメのようなアルバムだった。
ルドルフ・バルシャイって2010年にスイスで亡くなってたんだな…。
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