2015年11月30日月曜日

バルトーク 「かかし王子」

ブーレーズ指揮のDGのCDはわりと中古でよく見かける。これも500円で発見したので購入。
Pierre Boulez cond. Chicago Symphony Orchestra 1992 Deutsche Grammophone
ブーレーズが90年前後にDGに録音した作品は数が多いのかそれほど人気がないのか…。

Bartók Bélaが残したバレエ・パントマイム用の管弦楽曲っていうと「中国の不思議な役人」が有名でCDも多いけど、こちらの「THE WOODEN PRINCE」はほとんど演奏されないしCDもあまり存在しない。演奏に55分とかかかるし、演奏会のメインにはしずらいのかも。「かかし王子」の他に「木製の王子」って表記されてるケースもある。

一流の指揮者にとってバルトークは有名なあの曲ですら難しいしとっつきにくいらしい。バルトークに熱心なハンガリーの指揮者ぐらいしかこの曲を取り上げないのだが、そこはさすがブーレーズ。キッチリカッチリとスコアをレクチャーするように再現。

この曲はかなり聴き応えがあるし面白いし、シカゴ響の演奏も当然ながら超一流の立派なもの。魅力がないわけがない。

カンタータ・プロファーナも収録されているが、こちらも輪をかけてマイナーなメルヘン曲。クラシック世界にバルトークがいなければ、今日われわれはハンガリー語に触れる機会はまったくなかったはずだ。内容は英語解説書を読んでないのでわからない。わりと力強く派手な合唱を伴った曲。

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