2015年11月26日木曜日

フローラン・シュミット 「サロメの悲劇」

今回はこれを選んだ。日本でもおなじみポーランドの巨匠マレク・ヤノフスキがフランス国立放送フィルを指揮しERATOレーベルに残したフローラン・シュミット「サロメの悲劇」&「詩篇第47番」のカップリング。
フローラン・シュミットというフランスの作曲家の楽曲はほとんど聴いたことが無い。

Florent Schmitt:La Tragedie de Salome, Psaume XLVII 
Marek Janowski cond. Orchestre philharmonique de Radio Franc ERATO 1988

「サロメ」というとオスカー・ワイルドの戯曲にリヒャルト・シュトラウスが楽曲をつけた「サロメ」が有名だけど、これはデュミエールの詩によるサロメのみによるパントマイム劇の音楽。

フローラン・シュミットはよくドイツのフランツ・シュミットと混同される。よほどのフランス音楽愛好者でなければこの2曲しか聴いたことがないはず。この「サロメの悲劇」「詩篇第47番」のカップリングはジャン・マルティノン指揮のフランス国立放送管弦楽団とEMIに残したものが有名だが自分は聴いたことが無い。ほとんど演奏機会に恵まれない。
ちなみに、旧フランス国立放送o.とフランス国立放送po.はまったくの別団体。

「サロメの悲劇」は管弦楽曲と女声合唱による2部に分かれた27分ほどの曲。
クラシックを聴きなれた人ならドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、イベールなどのフランス音楽の伝統を聴き取ることができるかと思う。

「詩篇」はこの作曲家の最初の重要な作品だが、これもほとんど演奏されない。
ま、旧約聖書の世界をソプラノと合唱とオケが派手に奏でる。日本人にはほとんど理解できない内容。

ヤノフスキは日本だとそれほど人気がないかもしれないが、この2曲の魅力を十分に伝えてくれる堅実でいて熱演。

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