オットー・クレンペラーとNEW PHILHARMONIA ORCHESTRAによる1967年録音のJ.S.BACH:ミサ曲 ロ短調 BWV.232 のEMI CLASSIC国内盤2枚組み(1997)がそこに500円であったので買って帰った。
バッハのロ短調ミサ曲は大好きな曲だけど、CDはリヒター盤ぐらいしか持ってないので、まあもう1枚あっても良いだろうと。
歌手はアグネス・ギーベル(ソプラノ)、ジャネット・ベイカー(アルト)、ニコライ・ゲッダ(テノール)、ヘルマン・プライ(バス)、フランツ・クラス(バス)という時代を築いた名歌手たち。
大変にスケール感のあって美しい演奏だが、やはり時代を感じた。もう今ではほとんど聴かれないタイプの鈍重な演奏。冒頭のキリエの厳しさと迫力はスゴイって思ったけど、だんだん聴いていくとそれほど面白みを感じることがなかった。
それに、BBC合唱団のコーラスも古さを感じた。
音程が正確でテンポ速めで上手くてイキイキした演奏がいくらでもCDで手に入る今、かつてこんな演奏があったという意義しか見出せなかった。
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