2015年11月2日月曜日

ルクー / ヴァイオリン・ソナタ

ドビュッシーとラヴェルとルクーのヴァイオリン・ソナタを3曲集めたCDがそこにあったので手に入れた。ジャン=ジャック・カントロフのヴァイオリン、ジャック・ルヴィエのピアノ、DENONレーベルによる1987年の録音。DENONのCDは新品でも1,000円で買えるので、500円は高いと思った。

だが、カントロフの演奏にハズレなし!この人は何を弾いても大抵上手い。

で、ギョーム・ルクー(Guillaume Lekeu 1870-1894)享年24歳の残したヴァイオリン・ソナタ(1891)はフランス系ヴァイオリニストにとっては大切なレパートリーになってる。自分はこの曲をフェラスやデュメイのCDでも聴いたことがある。

1891年っていうと日本は明治24年(大津事件の起こった年だな)。1886年にはフランクのヴァイオリン・ソナタが作曲されてるから、ちょっとはフランクの影響もある?フランクにはやや劣るかもしれないが、同時代のフランス・ベルギーのヴァイオリン・ソナタのNo.2の傑作かもしれん。

カントロフとルヴィエの技巧がとにかく安定していて録音もよくて素晴らしい。

ラヴェルのソナタは通常演奏されえるト長調のものでなく、22歳のとき(1897)の習作。自分は初めて聴いたのだが、これも名曲と言っていいかと思う。でも一番はドビュッシー。

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