実はこのCDが自分に私的クラッシックブームを起こした1枚。だいぶ昔に地方の中古CD店でたまたま手にとって聴いた。
シュロモ・ミンツ(vn)、イェフィム・ブロンフマン(P)による1987年の録音。1988年発売という古いCDだったけど、まだまだ普通に聴けてよかった。
この2人は当時の若手奏者だったけど、今聴いてみるとピアノは刺激的だけどヴァイオリンはガツガツ斬り込んでこない、しっとり美音な演奏。
だが、当時の自分はこの曲の精巧さに魅せられた。クラシック音楽ってすごい!って。
第1番ヘ短調 作品80はオイストラフとオボーリンによって1946年に初演されている。なんとこの曲はヘンデルのヴァイオリンソナタに着想を得ている。民謡風なメロディーとプロコらしい鋭く強い響きの個性的な1曲。
第2番ニ長調 作品94aは元はフルート・ソナタとして書かれた曲。その後ヴァイオリンソナタに改変。やはりオイストラフによる初演(1944)だが、パリ時代にシゲティに献呈された曲。
自分はこの第2番ソナタがプロコフィエフで一番好き。何度も何度も繰り返し聴いた。
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