こんなCDを見つけてしまったので、またまた懲りずに現代曲のCDを買う。
デュティユー(HENRI DUTILLEUX 1916-2013)が1951年に書いた交響曲第1番。ということは35歳ごろの作品。この曲は同年にシャンゼリゼ劇場でロジェ・デゾルミエール指揮、フランス国立放送管弦楽団によって初演されている。
今回自分が手に入れたCDはharmonia mundi FRANCEによるかなり古いCD。セルジュ・ボド指揮、ORCHESTRE NATIONAL DE LYONによる1985年1986年の録音。
変奏を伴うパッサカリアの第1楽章で始まる。ブラームスの第4交響曲のようなイメージ。楽器群がオケ全体とコントラストを奏で35回主題を繰り返す。あまり現代曲な感じはしない。オネゲルみたいな感じ。
ボドはオネゲルを得意にしていたのだが、この演奏はややぼんやりもっさりした印象。
そして、交響曲から27年後、ロストロポーヴィチ&ナショナル管弦楽団ワシントンDCの委嘱によって書かれたTimbles,Espace,Mouvement(1978)だが、この曲は後に改定されて間奏曲が加わったので、このCDでの2楽章形式は旧態による演奏。
この曲はゴッホの絵画「星の夜」に曲想を得ている。あのぐるぐる渦巻きの異常な星空。この画を見ながら、星空を見上げながら聴くべき曲か?
そして、オーケストラ曲でありながら、なんとヴァイオリンとヴィオラが不要。ちょっと休んでててね。
日本語にすると「音色、空間、運動」という名前の曲。こちらのほうが自分のデュティユーのイメージに近い代表作。
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