2015年8月12日水曜日

Yundi Li プロコフィエフ 第2番

Yundili_prokofiev
中国ピアノ界最大の明星ユンディ・リの 2007年5月のベルリン・フィルにデビューした24歳のときのライブ録音 プロコフィエフ Piano Concerto No.2 (Deutsche Grammophon ユニバーサル国内盤)だ。自分はアシュケナージの全集でしかこの曲のCDを持っていないので、もう1枚あってもいいだろう。500円で購入。

この人は中国・重慶の出身。2000年のショパンコンクールで1位になって以来、国際的に活躍する最も有名な若手中国人ピアニストだが、自分程度のクラシックの興味の持ち方だと若手演奏家というものにそれほどの関心もなく、実際にどういう演奏をするのかなど自分はまったく知らないままでいた。ショパンをほとんど聴かなくなったし‥。NIKEのCMは見たことがある。本当にその程度の知識。

それでもこのCDを家に連れ帰った最大の理由はプロコフィエフだ。ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16はあまり演奏されないし知名度も低い作品だが、自分は学生時代からこの曲が大好き!すべてのクラシックの曲から5曲選ぶならこの曲を入れたいぐらいだ。クラシックに興味を持つきっかけとなった1曲。なんでよりによってこの曲を聴いてしまったのか、理由は思い出せないが、初めて聴いたときの衝撃は覚えている。「狂ってる!」って思ったし、「クラシックすげえ!」って思った。よく演奏される第3番も好きだけど、第2番の技巧の限りを詰め込んだ悪魔的な重さと叙情が唯一無二。とにかくかっこいい曲。

とてもよく弾けている。スタイリッシュで爽快。この曲の魅力を伝えたい!という情熱を感じさせる。小澤征爾とベルリン・フィルの伴奏が、自分が今まで聴いた事がない音も伝えている。終楽章ではオケが爆発している。ピアノのタッチもよく伝えている。この曲の新たな発見も与えてくれたいい買い物だった。500円で手に入ってラッキー。

国内盤解説書にはユンディと小澤とのインタビューがのってる。さりげなくユンディが「フェラーリ」を所有していることをアピールしているが、それは知りたくなかった情報だ。

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