2015年8月13日木曜日

テンシュテット Mahler No.3

クラウス・テンシュテットが70年代から80年代にかけてEMIに残したLondon Philharmonicとのマーラー録音は、今のようにCDがたくさんなかった時代から、ドイツ系指揮者による録音として大きな選択肢のひとつを占めていて、それは今でも価値を失っていない。

数が多くて中古で簡単に見つけられる。マーラーの第1番から第4番まで収録した4枚組みCD(1992年の発売)を750円で見つけた。全集がどんどん安く手に入るようになったので誰かが手放したものなんだろうと思う。

自分はそんな安いCDだけをどんどん聴いていく。初めてテンシュテットのマーラーを順番に聴いてみる。

映画でも音楽でも、よかったな~と感動するかどうかはそのときの精神状態だったり体調だったり、いろんなタイミングによることが多いけど、この第1番と第2番はとくにいいなと思うこともなかった。なんか、ボリュームを相当に大きくしても細かいところが聴こえてこない。もっさりした印象。EMIの録音のせいかもしれない。よってとくに感想もない。

だが、第3番はなかなか刺激的。録音も良くなった?自分のフェイバリットな箇所で期待を上回ってビシッと決まってくれる。アルト独唱はOrtrun Wenkel 理想的に歌い上げる。終楽章はかなりサクサク速め。

この曲はアバド&ウィーンpo. バーンスタイン&ニューヨークpo.につづく3枚目。いい演奏のCDがCD棚に加わって満足。

Lucia Poppのソプラノ独唱による第4番もよい印象。これもサクサク速い。

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