2015年8月5日水曜日

ジョン・ケージ Music for Four / Thirty Pieces for String Quartet

ジョン・ケージ(1912-1992)の弦楽四重奏のための作品群からVol.1 Music for Four (1987;revised 1988)とThirty Pieces for String Quartet (1983)を収録したmode records というレーベルから1989年に出たCDを昨年秋の初めごろ500円でゲット。

Arditti Quartet による演奏。ケージと長年協力関係にあったウェズリアン大学(コネチカット、ミドルタウン)での公開演奏実況録音。え?!曲が終わると拍手喝采になっている……。

アーヴィン・アルディッティによれば、Music for Four は通常のステージ配置をとらず離れて座った4人が相互に「我関せず」演奏。聴衆は4つの独立したラインのスコアを聴き取ることになる。演奏を制御するものはストップウォッチによる指示……。静寂の中のシングルトーンの反復。

Thirty Pieces for String Quartet でも4人によってスコアに書かれた4本のラインが相互に「我関せず」演奏される。それぞれの奏者が45秒間内で勝手に始めて、最初の15秒は重なるように次の45秒間で終える。可能な限り早く演奏される場合もあるし、最大限75秒引き伸ばされることもありうる。ケージによれば「柔軟な構造が音楽に耐震性を与えている」って……。

は? ま、現代音楽っていつもこんな感じのアイデア。それを聴き手が面白いと思うかどうか。

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