セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルによるモーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 を手に入れた。1995年2月15日17日ライブのEMIによるCD化。
モーツァルトのレクイエムは日本でも昔から人気曲だけど、自分はそんなに好きでもなく、カラヤン1枚しかもっていない。それほど聴きこんでもいない。で、2枚目がよりによってチェリビダッケ。
チェリビダッケは日本では好き嫌いが真っ二つに分かれている印象。死後、EMIから大量リリースがあって、こうして自分も誰かが聴いて処分したCDを安く手に入れて聴くことができた。これ、500円で手に入れた。このCDはちょっと気になっていたので迷わず即買い。
で、つづく2.Kyrie メチャ重?と思いきや、これは「やや重」程度、わりと常識的。Dies iraeは標準的なテンポ。だが、Matthias Hölle の朗々としたバス独唱で始まるTuba mirum からまたかなりゆっくり。Peter Straka のテノール、Caroline Petrig のソプラノ、Christel Borchers のコントラルトによる独唱。
やっぱりめちゃくちゃ重く引きずるスローな超個性派演奏。いや、チェリビダッケに言わせればこれが適切なテンポ。結果、聴いたこともない演奏。
拍手の後、1.Introitus 導入部が始まるのだが、これが「?!」って驚く。ここまで激重で鈍重な演奏は聴いたことない。
やっぱりめちゃくちゃ重く引きずるスローな超個性派演奏。いや、チェリビダッケに言わせればこれが適切なテンポ。結果、聴いたこともない演奏。
Conftatis maledictis も「えっ?」っていう激重テンポで再びびっくり。だが、気づけばいつのまにか常識テンポになってる不思議。Lacrimosaは美しい。OffertoriumとSanctus、Benedictusは常識的な速度。聴きなれた感じで落ち着くわ~。安心の安全運転。
結局、遅い箇所はとことん遅いけど常識的だった印象もある。緊張の度合いも高い。空前絶後のライブ録音。
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