2015年8月19日水曜日

グバイドゥーリナ ピアノ曲全集

Gubaidulina
横浜のブックオフの500円棚でこれを発見した。グバイドゥーリナ?!

クラシック音楽の世界に女性演奏家は多いが、作曲家でとなるとなぜかほとんど見かけない。自分の見たところ、音楽史上もっとも有名なひとりがソビエト連邦タタール共和国出身のソフィア・グバイドゥーリナ Sofia Gubaidulina (1931- ) だ。CDもわりと多い。この作曲家の「7つの言葉」という作品は好きでナクソスのCDを持っている。2枚目を手に入れたことになる。

自分が手に入れたのはBISレーベルのThe Complete Piano Music / Béatrice Rauchs (ピアニストの読み方がわからない。ロシュ?ルクセンブルクとメスの音楽院でピアノを学んだとある)

グバイドゥーリナはまだ81歳で存命なのにCompleteって言ってもいいのか?1963年のChaconneから1978年のIntroitusまで年代順に収録。ソ連という現代音楽作曲家にとっては制約でしかない環境で創作にとりくんでいたため、世界に広く知られるようになったのは80年代ペレストロイカ以後のことだ。ChaconnneとMusical Toys(1969)はわりとよく知られた曲。

この人の作風は宗教的信条に忠実でスピリチャルな感じ。Introitus(ピアノと室内オーケストラのための協奏曲)もおよそ伝統的Concertoらしくない。Chaconnneは伝統的なようでいて聴いていてなんともいえない浮遊感があってキモチワルイ。

Musical Toys(子どものためのピアノ小品集)はドビュッシーの「子どもの領分」のような位置づけか?わりと平易に書かれている。第13曲「Drummer」はショスタコのプレリュードに混ざっていてもおかしくない作風。なお、この曲は楽譜つきでYOUTUBEに同じ音源があげてくれている人がいる。

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