2015年8月31日月曜日

メシアン : コンセール・ア・キャトル

「コンセール・ア・キャトル」はメシアンの没後に夫人によって発見された本当に最後の曲。このCDが同曲の世界初録音。この曲が献呈される予定だったというキャストでの録音。このCDも500円でそこにあったので聴いてみようと購入。

OLIVIER MESSIAEN : Concert à quatre / Les Offrandes oubliées / Le Tombeau resplendissant / Un Sourire 
Catherine Cantin / Heinz Holliger / Yvonne Loriod / Mstislav Rostropovich / Orchestre de l'Opéra Bastille - Myung-Whun Chung cond. 1995 Paris Deutsche Grammophon

カトリーヌ・カンタンのフルート、ハインツ・ホリガーのオーボエ、イヴォンヌ・ロリオのピアノ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのチェロ、チョン・ミュンフンによるパリ・バスティーユ管弦楽団(1994)による1枚。

1.アントレ 2.ヴォカリーズ 3.カデンツァ 4.ロンドー から成る27分ほどの曲。「アッシジの聖フランチェスコ」みたいに全編で「鳥の歌声」を各楽器と打楽器が何度も繰り返す。

わりと楽しく聴ける明るい曲。

交響的瞑想〈忘れられし捧げもの Les Offrandes oubliées 〉(1930)は初めて演奏された管弦楽曲メシアンののデビュー作。緩-急-緩で「十字架」「罪」「聖体」というタイトルがそれぞれつけられている。その後のメシアンの作品すべてに共通する神秘と瞑想的な曲。

「ほほえみ Un Sourire」(1989)はモーツァルト没後200年記念のために作曲された曲。つまり、モーツァルトのほほえみを表してる曲。だが、弦楽器による瞑想的な主題にシロフォンがカチャカチャ、管楽器がときに輝かしい音を奏でる。モーツァルトと音楽的には何も関係ない。

「輝ける墓 Le Tombeau resplendissant」(1931)はモントゥーによって初演されたメシアン初期の曲。この曲は出だしが激しい。緩急くりかえして最終的には静かに終わる。

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