500円の棚からこのCDを見つけた。NAXOSは廉価レーベルなのでもっと安くてもいいのにな…と思ったが、そんなに安く買い叩いてばかりいるのもどうかと思い購入。
以前からヴァインベルクに興味があった。初めてヴァインベルクのViolin Concerto in G minor, Op.67を聴く。
Mieczysław Vainberg (1919-1996) ミエチスワフ・ヴァインベルク はショスタコーヴィチと親交があった人なのでショスタコ好きの人々にはよく知られたソ連の作曲家。だが、ミエチスワフという名前からポーランド人?って思ってたら、やはりポーランド人だった。ヴァインベルクという名前からユダヤ系?って思ってたらやはりユダヤ系だった。
戦争、そしてスターリン、ジダーノフ批判、この人はミンスク、タシュケントと渡り歩いて相当に苦労したっぽい。
ショスタコーヴィチは友人に宛てた手紙の中でヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲に強い印象を受けたことが書かれているという。
「ソ連っぽい曲」「ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲が好きな人は好き」って聞いてたけど、自分の印象だと「わりと古典的で普通」。ロシアっぽい?ポーランドっぽい?民謡風の物悲しいメロディーで始まるけど、重くて固いリズムで突き進む。人によってはかっこいいと感じるかも。ロマンティックな第2楽章、舞曲っぽく楽しい終楽章。
Nikolai Myaskovsky(1881-1950)ニコライ・ミャスコフスキーのViolin Concerto in D minor, Op.44もついでに聴く。この作曲家もわりと有名だけど自分は初。この曲はオイストラフの助言によって完成。オイストラフに献呈。
じつは、こっちの曲のほうが好き。さらに暗くて重い。だが、あまり演奏されたないということは、人気もないし、演奏家にも美味しいところがないんだろうな。
このCDでヴァイオリンを弾いてるイリヤ・グールベルトという人はラトビアに生まれてモスクワで教育を受けて70年代から演奏家としてのキャリアをスタートし、オランダで教鞭をとっている人らしいけど、詳しいことはよくわからなかった。ヴィエニャフスキが所有していたピエトロ・グァルネリ(1740 ヴェネツィア)を弾いているとのこと。
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