プーランクの残した3つのオペラのうちの1つ「声」LA VOIX HUMAINE は45分ほどのオーケストラ伴奏つきソプラノ独唱モノローグ。
今までそれほど関心のなかった曲だったのだが500円だったので購入。
ジュリア・ミゲネスのソプラノ、ジョルジュ・プレートル指揮フランス国立管弦楽団による1990年ERATO録音のWARNER日本国内盤。
4年ほど前に買ったのだが今日まで1度も聴いてなかったw 開封すらしてなかった。
ジャン・コクトー台本による1人芝居。ベッドの上のネグリジェにガウンの女、そして電話機のみの舞台装置。
日本語対訳の四つ折り紙が入っていたので読んでみた。電話相手にずーっと間髪入れず喋ってる(歌ってる)のだが、そこにいる女の声のみしか聴こえないことになっている。相手の話は推測するしかない。金切り声という指定で始まってずっとヒステリック。
対訳を読んでみてもそれほど内容のない痴情のもつれ話。なので内容は知らなくてもかまわないw フランス語の響きとプーランクの楽曲とオーケストレーションを聴けばいい。自分はフランス歌曲として聴いた。
プーランクが1幕オペラにしたのは1959年だが、コクトーの戯曲は1930年初演。
1920年代の電話は混線したり突然切れたりする頼りない通信インフラだったんだなって知った。
ジュリア・ミゲネス(Julia Migenes)という歌手は知らなかったのだが、NY出身でバーンスタインに見いだされブロードウェーにも立っている。その後ウィーンへ渡って「ルル」「カルメン」でタイトルロールを歌ったとのこと。
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