メキシコの作曲家カルロス・チャベス(Carlos Antonio de Padua Chávez y Ramírez, 1899- 1978)に初挑戦。
先日このCDをいつものように500円で手に入れた。今ここで逃すとつぎにいつ出会えるかわからないと思い、つい連れ帰った。
チャベスの6つの交響曲を収録した2枚組み。VoxBox2というシリーズ。これ、1992年ごろ発売の廉価盤?たぶんこれが日本で一番普通に手に入りやすい。
だが、チャベスってフツーの日本人はあんまり関心を示さないわな。チャベスを熱く語る人なんて見たことも聞いたこともない。全集があることすら奇跡。
Eduardo Mata cond. London Symphony Orchestra 1981
エドゥアルド・マータという名前はダラスSO.のCDなんかでたまに見かけるが、まったく初めて聴く指揮者だ。調べてみたら世界に名を知られたメキシコ人指揮者だったのだが1995年に事故で52歳の若さで亡くなっていた。
このCDにはいちおう解説書が挟まっていたのだが、「コピー紙?」ってぐらい粗末なもの。楽曲についてあんまり詳しい知識を得られなかった。CDの収録順に聴いていく。
まずDisc.1 から聴く。
交響曲第1番「アンティゴナ」(Sinfonía de Antígona 1933) 10分弱という短い作品。
チャベスっていうと自分はもっとメキシコの打楽器や不規則なリズムを使ったエキゾチックな作風をイメージしていたのだが、思っていたほどではなかった。だが、個人的には好き。
交響曲第3番(1951-1954) Introduzione:Andante moderato, Allegro, Scherzo, Finale:molto, Lento, という30分を超える壮大で野心的な大作。
交響曲第4番「ロマンティカ」(Sinfonía romántica 1953)
3楽章で22~23分ほどの曲。中間楽章は重く暗いが、全体として軽快で明るい。ネオクラシカルな作風の印象も受けた。
ここまで聴いて、このCDがなかなかの優秀録音だったことが判明w ではつづいてDisc.2を聴く。
交響曲第2番「インディア」(Sinfonía india 1935-1936)
おそらくこの曲がチャベスの代表作。12分ちょっとで終わる手ごろな曲。
コープランドの「エル・サロン・メヒコ」「ロデオ」並みにわかりやすい作風。
交響曲第5番(1953)
なぜか弦楽合奏のための曲。この曲は曲名を知らされずに聴かされたら、とてもチャベスだとは答えられないと思う。なんか、オネゲルとか聴いてるような感じ。
交響曲第6番(1961/1962)
この曲が聴いていて一番なんとも言えない感じ。クラシック音楽に慣れていない人に聴かせると現代曲だと思うかもしれない。自分も何度聴いても印象に残らないw
全体を聴き通すと、メキシコも欧州なんだなって印象を受けた。
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