2015年8月26日水曜日

アルプス交響曲 朝比奈隆&NDR1990

500円棚でこれを発見。朝比奈隆指揮北ドイツ放送交響楽団(NDR)のリヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲(ODE classics 1998)だ。おそらく朝比奈90歳を記念してドイツのレーベルから出たもの。

クラシック音楽に触れる唯一の機会がCDという自分にとって、むしろ日本人演奏家というのはよく知らない。昔、何回かコンサートとかに行ったこともあるけど、それほどハマらなかった。

朝比奈隆は大変人気があった指揮者でCDも多い。ただ、この人はブルックナーを得意にしていて、自分はまったくブルックナーに関心がなく、退屈してしまうのであまりこの指揮者になじみがなかった。じゃあどれどれ買って帰ろうか。

というわけで、この指揮者のCDを初めて聴いた。「アルプス交響曲」はこの指揮者の得意のレパートリーだという。自分はこの曲のCDを3枚持っている。わりと好きなんだな。

で、朝比奈隆が4枚目となった。このジャケットをみて、どうみても60前後ぐらいなのでてっきり昔の録音かと思ったけど、1990年3月19日ハンブルク・ムジークハレでのライブ録音だ。

ということは81歳のときのもの。朝比奈とNDRの関係は1960年から1990年の間に6回客演。そんなに濃い関係とはいえないかも。今回調べてみて驚いたのだが、この人、東京市ヶ谷の出身で京都大学法学部卒なんだ。てっきり、ずっと大阪フィルばかりなんで、関西の上品なおじいさんだと思っていた。

オケが一流というのもあるけど、やはり全体として造形がどっしり強固でなんどでも聴ける。この指揮者の演奏は遅いと聞いていたけど、テンポはいたって普通。むしろテキパキ早いところもある。多少の瑕疵はどうでもいい。聴衆も大きな拍手を送っている。500円でずいぶん楽しめた。

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