BoulezとEnsemble Inter ContemporainがERATOに残したカーター作品集。500円で手に入れた。
エリオット・カーター(Elliot Carter 1908-2012)はアメリカ現代音楽界の重鎮として100歳を越えるまで創作を続けた作曲家。
だが、自分も名前なら知ってるという程度。日本では現代音楽を聴く人自体が少ないうえに、カーターを知ってる人はもっと少ない。自分にとって初カーターアルバムにレッツトライ!
オーボエ協奏曲はパウル・ザッヒャーの委託で1988年にハインツ・ホリガーによって初演された20分ほどの曲だが、何度でも聴けるクオリティの高い曲だと感じた。
南西ドイツ放送の委託でブーレーズ60歳の誕生日を祝うコンサートで1985年に初演された「Esprit rude / Esprit doux」はフルートとクラリネットのための5分にも満たない曲。味わい深い。
「A MIRROR ON WHICH TO DWELL」(1975)は2~4分ほどの6曲からなるソプラノと室内オケのための歌曲。ま、ぶっちゃけこういった歌曲は歌詞がよくわからないのでなんともいえないですけど。「PENTHODE」(1984-1985)はブーレーズとEICのために書かれた曲。これも20分以内に収まる硬質でコンパクトな造形美を持った曲。
うーん、どの曲もアメリカらしさを感じない。ガッチリ堅固で立派で満足度が高い。ブーレーズがアメリカの作曲家を取り上げたのはこれだけ? ヴァレーズはフランス出身だし。
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