20世紀イタリアの作曲家レスピーギに「教会のステンドグラス」という管弦楽曲があることは以前から知っていたのだがなかなか聴く機会もなかったのだが、たまたまこのCDが250円でそこにあったのでいつか聴くかも、と買っておいたものを聴く。
日本語でのタイトルだとステンドグラスだけど、英語タイトルは「Church Windows」だ。たぶん聖書の世界を描いたステンドグラスにインスパイアされたんだと思う。
GEOFFREY SIMON Cond. THE PHILHARMONIA ORCHESTRA 1984 CHANDOS RECORDS
付属していた解説書をがんばって読んでみると、1922年にレスピーギがピアノ曲として出版したものを1927年にオーケストラ用に編曲したとある。
1曲目「The Flight into Egypt」(出エジプト)は濃厚かつ物悲しい旋律で始まる。やはりイタリアっぽい。
2曲目「St.Michael Archangel」(大天使聖ミカエル)は金管楽器が重低音ぶおぶお、銅鑼がぐお~んという派手な曲。
3曲目「The Matins of St.Clare」(聖クララの朝の祈り)は静かな曲。
4曲目「St.Gregory the Great」(大聖グレゴリウス)オルガンが鳴り響く高揚感のある終曲。
この曲をブラジルのリオ・デ・ジャネイロへ演奏旅行したときに、現地の音楽に興味を持って作った3曲からなるオーケストラ組曲「ブラジルの印象」も収録。1.熱帯夜 2.サンパウロのヘビ園 3.歌と踊り からなる20分ほどの軽快な曲。ヘビ園の訪問はレスピーギにとってトラウマだったらしく、ディエス・イレの旋律が引用される。
ジェフリー・サイモンという指揮者のことはよく知らないのだが、オーストラリア出身で英国ローカルで活躍してる人?あまり知られていないレスピーギの曲を英国Chandosに80年代に録音してくれたおかげで、この曲をちょっとは有名にする貢献をした。
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