2015年8月15日土曜日

カールハインツ・シュトックハウゼン

Stockhausen
中古店で大量に現代音楽のCDを見かけると、誰かの遺品じゃないかと思うことがある。独Wergoレーベルから1993年に出た、カールハインツ・シュトックハウゼンの初期のピアノ小品を集めた2枚組みのCDを500円で見つけた。

まったくの未開封で「アール・ヴィヴァン」の4200円の値札シールがそのまま貼ってあった。一度も聴かれることもなく、死蔵してあったCDなんだな……。この世に生まれてきて一度も再生されないなんて哀れなので自分が聴こうじゃないか。

カールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen 1928 - 2007)はかつては現代音楽の世界でとても重要な作曲家だと考えられていた。今もそれなりに重要で有名な人物なのだが、いつの間にか誰も現代音楽を聴かなくなっていたのだから、「かつて」と言っても致し方ない。シュトックハウゼンというと電子音楽のパイオニアとして有名。だが、近年は「ヘリコプター弦楽四重奏」というイっちゃてる前衛っぷりで話題になってた。

ヘルベルト・ヘンクというピアニストは初期シュトックハウゼンのスペシャリストだったらしいが詳しいことは知らない。このCDの情報も日本Amazonにはデータがなくて、米Amazonへ行って調べた。聴けば確かに相当な力量を持ったピアニストだと感じる。

実は……自分はシュトックハウゼンはほとんど手をつけていなかった。実はブーレーズの音楽もちょっとしか聴いてない。トータルセリーとか難しい音楽理論で出来てる曲なので、楽しいとか期待せずに修行として耳を傾けなくてはならない。

たまにシェーンベルクやヴェーベルンを聴くこともあったが、あとはメシアンがあればそれ以上は求めてなかった。

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