2017年10月18日水曜日

エルガーの交響曲第1番

エルガーの交響曲は長年眼中になかったのだが、数年前に突然良い曲に聴こえるようになった。この交響曲第1番変イ長調 Op.66は初演時から好評だったらしいけど、大英帝国の格にふさわしい第一の交響曲と言っていいかと思う。フィナーレはかなりかっこいい。

サー・エードリアン・ボールト(Adrian Boult, 1889-1983)指揮、ロンドンPO.による1972年のEMI録音がそこにあったので連れ帰った。280円だったので、暇つぶしに。

ボールトという指揮者のCDは自分にとってこれが初めて。ボールトはその風貌から自分にとって前時代の英国の指揮者。いままでほとんどまったく関心なかったのだが、この曲の演奏にはふさわしい指揮者かと。

たしかに英国紳士のおじいちゃんを感じさせる演奏で、刺激は少ないかもしれない。フィナーレで鋭角的に暴れまわる演奏を聴きなれたw自分からすると、正統派な演奏を聴いたという気がする。この曲の魅力を伝える筆頭の録音かもしれない。
だが、この演奏より素晴らしい演奏はきっと他にもたくさんある。

EMIの録音なので音質はそれなり。Abbey Roadの第1スタジオで1972年に録音されていると書かれているのだが、なぜか第4楽章だけ1976年に録音になっている。一体なぜ?何があった?英文解説を読んでも事情は書いてない。

余白に、弦楽のためのセレナード ホ短調Op.20、夜のシャンソン、朝のシャンソンという曲も収録。こちらは優雅な曲。

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